胃癌の転移とは、癌細胞が他の部位に広がっていくことで、リンパ節や腹膜、肝臓に高頻度で起こります。経路は3つあり、リンパを通す場合と血液を介する場合、そしてお腹の中に種をまいたように広がる場合があります。
それぞれの部位によって症状や生存率への影響は異なります。リンパ節転移は胃癌が比較的早期のうちにも起こります。ステージが1期の場合に見られることもありますので、必ずしも深刻とは限りません。病変の付近であれば、手術の際にリンパ節郭清といって、一緒に切除することもできます。ただし、遠くのリンパ節にまで広がっている場合にはステージ4になってしまうこともありますので、部位によって予後に対する影響は異なります。
これに対して、胃癌の転移が腹膜や肝臓、肺、骨などに進んでいる場合にはステージ4に該当します。当然、生存率を大きく下げることになり、治療を難しくします。良好な予後を望むことができないわけではないにしても、無条件にステージ4になってしまうほどの問題であることは事実です。
腹膜に種をばらまいたように広がっていくのは、腹膜播腫と呼ばれています。腹膜播腫が起きると、腹水がたまることがあります。
他の臓器への広がりは遠隔転移と呼ばれますが、残念ながら有効な治療法がないことも多く、もはや余命を延長するために化学療法を行うといった対策しか残されていないこともあります。ケースバイケースではありますが、厳しい状況です。
かつては、胃癌の場合には化学療法があまり奏効しなかったのですが、TS-1などの新しい抗がん剤の登場によって、転移がある場合にも効果を収めることができるようになっています。悲観せず、できることを現実的に見据えていくのも大切なことです。
がんが治る可能性を無視しますか?
胃癌にこんな方法があったなんて・・・